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<Q18>
 日本酒の中でも、アルコール度数の低いお酒がありますが、どのようなものですか?

<A>
日本酒は、醸造アルコールを加えていない純米酒であっても、原酒のアルコール度数が高くできる、極めて稀な特性を持ちます。
これは、精緻で繊細な技術による麹を最適に用いること。
発酵の酛(もと)造りや段仕込み、細心の注意を払い低温下で行なう醸造工程によってもたらされます。
原酒のまま楽しむことができる一方で、上質の水で割ることによって、より適切なアルコール度数と飲み口の良さを創り出す可能性もあります。
また、原酒の酒質設計の段階で、目標とするアルコール度にまで加水した際の香りと味わい、個性などの表現やありようを逆算して行なう場合も多くあります。
日本酒は、そのように水によって自在な多様性を求めることができる醸造酒です。
現在の、ごく一般に流通している日本酒は、アルコール度数が15度前後のものが主流ですが、近年では、より低い度数の日本酒も商品化されるようになっています。
その理由としては、かつてのような飲酒による度を越した深酔いを敬遠する風潮の高まりがあること。
ワインくらいの(アルコール度数12%前後)ものでも充分に料理との相性を広くもたせることが知られて来たこと。
酒販店やスーパーなどへの輸送と店舗内での品質管理が格段に進歩して、低アルコールの日本酒の弱点でもあった酒質の変化が、問題とならなくなったことなどが挙げられます。
これらの事柄を基にして、より低アルコールの日本酒も登場しはじめていますが、日本酒本来の味わいを出すことはできていませんでした。
そのためアルコールの少なさを補うための甘味が目立ち、またそのバランスを調整する酸っぱ味が強調された商品が多いようです。
Q&Aにお答えしていただいたのは・・・

飲食コンサルタント/ソムリエ
利酒師/日本酒スタイリスト
著述講演家/(株)秋田屋 ソフト開発担当顧問
木村克己(きむら かつみ)


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